こんにちは。
ゆうです。
8月末にフルサイズのカメラを買って
はや3ヶ月が過ぎました。
実はカメラとほぼ同時期に購入したレンズがあります。
それがSIGMAの14-24mm F2.8 DGDNというものです。
このレンズもまあまあ使い込んでいろいろとわかってきたことがあるので、
軽くレビューなんぞしてみようなんて思っとります。
はっきり言ってスペックがどうのこうのとか
そういうのはSIGMAのHPにも載ってるし
いろんな人が書いているので、
使い勝手に焦点をあてて書いていきます。
ちなみにカメラはSONY α7Ⅲを使っています。
とにかく画質のよさがハンパない
とにかく画質がいい。
このレンズの何がいい?と聞かれれば、
自分ならまず何よりも先に、あまりにもよすぎる画質をあげます。
このレンズを持ち、最初に感じたのは
解像度がハンパなくよすぎるということ。
SIGMAは解像度バリバリなのが特徴と言われるレンズを作ってきますよね。
一番最初にビビったのはとある街中で夜のビル群を撮ったときのこと。
そのとき撮ったのが次の写真です。
まあ、これだけ見てもめっちゃシャープに写っているのがわかるんですけど、
そんなことより、驚いたのは帰ってきてから。
いざ、PCに写真を取り込んで奥の方のビルをふと拡大してみたときのこと。
拡大したのが次の写真です。
え?こんなに写ってんの?
どんだけ写ってんの?
ってのが、正直な感想でした。
ここに載せた写真はLuminar4でシャープとか結構あげてるのはあるんですが、
それにしてもよくこれだけ拡大して、これだけビルの輪郭やらなんやら
はっきり写るもんだな…と。
これね、本当にびっくりしましたね。
α7Ⅲって画素数がだいたい2400万画素なんですね。
で、その拡大して切り抜いた写真は約300万画素。
これだけトリミングして、それでもこの画質か…
と、もはや恐ろしくなるほどでした。
その後、スカイツリーの展望台に登り
夜景撮影にチャレンジしてみたわけですが、
そこでもいかんなく発揮してくれましたよ。
SIGMAの実力を。
正直、自分の予想以上のものが撮れたと思います…。
どうですか?
これ手持ちで撮ってるんで、F値全開2.8です。
周辺の画質劣化とか感じますか?
自分はまったく気にならないですね…。
一般にF値開放で撮ると周辺の解像度は落ちるとか言われますし、
実際にそういう比較画像を出している方もたくさんいらっしゃるので
そういう一面はあるんでしょうが、
そんなもんどうでもいいわと思うくらいカリッカリにシャープな写真が撮れると感じています。
だってそうでしょう?
これだけ写って文句いうか?って。
まあ、話がそれましたが何をどう撮ってもしっかり写ります。
意外と街撮りスナップも楽しいよ
自分の思い込みもあるかもしれませんが、
広角って街撮りスナップしにくいのかなって思ってました。
かなり近づかないと人を撮っても表情が見えないし、
ゴミゴミした場所で撮っても、広角の特徴である奥行き感を生かした写真は
なかなか撮れないかななんて。
でも、やってみたら意外と面白かったです。
少し街撮り(というか、公園スナップですが…)を紹介しつつ、
一言二言添えてみようかと思います。
公園内にある室内プール。
空の青さと雲の雰囲気がすごく気持ちいい。
14mmで撮った1枚。
当たり前ですが、14mmは広い。
ちょっと話逸れますが、広角って構図難しいですよね。
アレもコレも写り込んでしまうので
きちんと何を主題にするのかを決めないとなんだかわかんない写真を量産してしまうという…。
ちなみにこの写真ではF値を14まで絞っています。
どんな感じの光芒が出るのかは確認してもらえると思います。
1個前の写真で真ん中あたりに写っていた人形をクローズアップ。
これも14mmで撮りました。
奥行き感が素晴らしい。
被写体にめちゃくちゃ寄れば、こんな風に被写体を大きく写しつつ
背景の広がりを生かした写真が撮れますよね。
直径が5〜6センチくらいの花。
コレも近づけばこんな風に大きく写せて、
奥行き感も演出できます。
ちなみにこのレンズ、
かなり接写も出来るレンズで
ほぼレンズの先が被写体にくっつくくらい近づくことができます。
構図をうまく考えるとかなり面白い写真を撮ることができそうですね。
森の中で木を写してもこの通り。
解像度が非常に高いので、葉っぱ1枚1枚までくっきり写し込むことが出来るわけです。
公園の中にあった休憩所。
レンガの感じとか、屋根裏の骨組みとか
シャープで本当にいいです。
何気なくものを撮っても面白いと思えたのは
こんな感じの1枚を撮ったところからでした。
本当になんでもないんですけど、
気軽にパシャパシャ撮っていくのも
割と面白いレンズだと感じます。
落ち葉とか季節感のあるものが入っていると
一気に雰囲気が出るななんて思います。
夕日が沈む寸前、
思いっきり逆光で撮った1枚です。
地面にギリギリまで近づいて落ち葉を大きく写すことで
すごく奥行きが出たかなと思います。
夕日のオレンジもキレイに出ていますよね。
色乗りもかなりいいレンズだと思いませんか?
舞い散る葉っぱは投げました。
ヤラセです笑。
投げては連射、投げては連射を繰り返して
一番いい感じだったのがこの写真でした。
夕日が沈む寸前、なんとも言えない空の色。
F値を上げて、光芒を作りつつ
シャッタースピードも落として、完全に木をシルエットにしました。
解像度が高いので細い枝ですら描写されます。
画面いっぱいに広がる細かな枝と
日没寸前の独特な空が怪しげな雰囲気を演出していい写真になりました。
自分としては気に入っています。
オートフォーカスの性能は文句なし
一般にSONY純正のレンズよりもサードパーティ製のレンズは
オートフォーカスが弱いと言われることが多いと思います。
比べれば、確かにSONYの方がすごい。
スピードも正確さも。
ただ、SIGMAが遅いわけでもないし、
使うときに困るようなピントのズレ方をするか?といえば
その答えノーです。
十分はやい。
十分正確。
ただ、SONY純正と比べてみれば
確かにSONYのレンズはすごい。
という話なんですよね。
実際にSIGMAを使っていてピント大丈夫か?なんて思うことは
ほっとんどありませんね。
(ゼロとは言いませんが。でもそれはSONYもゼロではないですから…)
出目金レンズも使い勝手は問題なし
で、このレンズを購入しようかどうか迷っている方で
よく見る疑問が「出目金レンズって扱いにくくない?」ってことです。
出目金レンズってレンズの表面が平らではなくて、
次の写真のように凸レンズ状になっているレンズの俗称です。
確かに見るからにぶつけやすそうな形状だ…と思いましたが、
実際に使ってみると案外気になりませんでした。
レンズフードがついていることもあり、
特別気を使う必要はないかと思います。
よほど振り回さなければぶつけることもないでしょう。
他の平なレンズと同じような感覚での扱いで全く問題ありません。
そこはですね、心配しなくて大丈夫ですよ。
SIGMA 14-24mmの悪いところ
ここまで褒めちぎってきましたが、
やっぱり悪いとこもあると感じます。
それが「重たい」ということと
「普通に考えると24-70mmの方が使いやすい」ということです。
なんと言っても重い
このレンズ「フルサイズ用レンズとしては重くはない」というのは確かです。
SIGMAは795g。
これに対して似たスペックのSONY純正SEL1224GMというレンズは847g。
大差はありません。
決して重くないのは確かなんですが…
冷静に考えてカメラ本体(α7Ⅲ)がバッテリー込みで約650g、
それにこのSIGMAをくっつけると1,445gと1.5キロ近い重量となるんですね。
この性能のカメラ・レンズの重量としては重くはない。
ただ、普通に考えて1.5キロの荷物というのは重いですよ、やっぱり。
持っていくのにちょっと気合いがいる重量。
でっかいペットボトルを1本余計に持っていくか?っていう重さなわけですよ。
車移動ならセーフ、
写真のためなら重くても頑張るという戦士もセーフ、
ただ、今日は身軽にサクッと出かけたいみたいなときには
そもそもカメラを持っていくという選択肢自体が消滅する可能性があります。
撮影も長時間になると女の方なんかはキツイと感じる方もいるかもしれません。
何人か女の方にも持ってもらいましたが、5分か10分後には必ず言っていました。
「重い」と。
ここは自分がどのように使うのか?と照らし合わせて
本当にこの重量のレンズに手を出すのか?を考えてみてもいいところだと思います。
ボクの場合ですか?
自分は割と重くても構わん、気合いで運ぶわ!という戦士タイプなので大丈夫です。
超広角が必要なければ24-70mmの方が使いやすい
これは悪いところというより、個人の好みにもよるところですが…
超広角が必要なければ24-70mmを買った方が幸せになれるかと思います。
14-24mm、当たり前ですが超がつく広角レンズです。
わかってはいますよ。
広角レンズならではの写真というのが存在するとか、
広角レンズでもポートレートもスナップ写真も撮れるというのも。
でも、その「超広角」がほしいのでなければ、
24-70mmを買った方がはるかに使い勝手がよろしいです。
「超広角」が必要なければ24mmで十分広角の撮影が楽しめるかと思います。
個人の好みは置いておくとして、
やはり標準画角と言われる50mm付近の焦点距離って非常に使いやすい。
なんだかんだ1本だけ持っていくなら24-70mmがあればなんとかなると思うくらい使いやすい。
それでいて同じSIGMAで比べると値段的に14-24mmも24-70mmも
大きくは変わりません。
というか24-70mmの方が若干安いくらいなんですよね。
ポンポンとレンズにお金かけられるなら両方サクサクと買えという話なんですが、
大体の場合そうはいかないと思うので、
「超広角」が必要か否かはよく考えた方がいいのではないか?と感じます。
繰り返しますが広角レンズでもポートレートや街角スナップは楽しめます。
ただ癖はある。
シンプルに24-70mmを使った方が自然な感覚で使えるのは間違いないでしょうね。
ただし、これだけ声を大にして言いたい。
24-70mmよりも14-24mmのほうが解像度は高いです。
自分はSIGMAの24-70mmも所有しています。
もちろん24-70mmの解像度が低いわけではありません。
24-70mmも非常に優秀な画質を持つレンズですが、
14-24mmはそれを凌駕するほど高すぎる解像度を備えています。
SIGMA14-24mmのレビューまとめ
今日はSIGMAの広角レンズ、14-24mm F2.8 DGDNをレビューしました。
とにかく画質のよさは折り紙付き。
なによりも解像度の高さが正義なレンズです。
オートフォーカスの性能は十分すぎるほど早く正確。
超広角レンズの宿命?である出目金レンズも巷でいうほど扱いにくいものでもありません。
弱点といえばやっぱりちょっと重いこと。
カメラと合わせて1.5キロ近い重量は
持ち運びにちょっとした気合いを必要とします。
ただ、その重さを加味しても使いたいと思うほどの画質を持っているレンズだと感じています。
SIGMAの24-70mmも所有していますが、解像度でいうと14-24mmの方がいいです。
それも圧倒的に。
自分はそのように感じます。
いいレンズなのは間違いない。
いい値段しますが14万〜15万くらい出す価値があるほど
その画質は素晴らしい。
ぜひ、まずは店頭で試してみてくださいね。
それでは。
今日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。