焦点距離?
画角?
なんですかそれは…
写真撮るのに難しいことなんて必要ないでしょ?
なんて思うあなた。
確かに知らなくても写真は撮れるんですが、
やはり知っておいた方がよりいい写真が撮れることがあります。
改めましてこんにちは。
ゆうです。(@yu62ballena)
アマチュアカメラマンをやっております。
今日はレンズの焦点距離を変えると
どのように画角が変わるのかを
実際に撮った写真を見ながら比較していきたいと思います。
まず、焦点距離とは何なのか?
画角とは何か?
その2つの関係を知ることで、何がわかるのか?
順番にこれらの疑問に答えていきたいと思います。
今日の記事を最後まで読み切ってもらえると
焦点距離と画角の関係を理解し、 写真に写る範囲をコントロールすることが出来るようになります!
自分も最初の頃、なかなか理解できないことでもありました。
でも、難しいことではありません。
初心者さんでも絶対にわかるように
図をふんだんに使って説明をしてみました
ぜひちょっとした知識を身に着けて
より楽しいカメラライフを送りましょう!
そもそも焦点距離・画角って何?
焦点距離はどのくらいズームするか?ってこと
焦点距離というのは、レンズに書いてある
50mmとか200mmとかの数字のこと。
こんな感じでレンズを見ると表記してあります。
左側はTAMRONの望遠レンズで、
焦点距離は18mmから200mmまで変えることが出来ます。
右側はSONYの広角レンズ。
スラッシュの後ろの16というのが焦点距離で、16mmだということですね。
カンタンに言えば、
この数字が大きいほどズーム出来る。 この数字が小さいほど広い範囲を写せる。
まあ、ややこしいことは抜きにして
この数字が大きいと遠くのものを大きく写すことが出来て、
小さいと引いた構図で広く全体を撮ることが出来るとだけ覚えてくれればOKです。
もしピンと来てなくて大丈夫。
このあと、実際の写真を見ながら説明するので
それを見れば一発で理解できると思いますよ!
- どのくらいズームするか、どのくらい広い範囲を写すのかを決めるもの
画角はどの範囲が写るのか?ってこと
画角というのは焦点距離と違って、
レンズなどに表記されるものではありません。
一言で言うとどのくらい広く写るのか?ってことですね。
どの範囲が写るか?と言い換えてもいい。
ちょっと次の写真を見てみてください。
すべり台がだいたい似たような大きさで写っていますよね。
(若干の差はご容赦ください笑)
写っている背景はかなり違いますよね。
左側の写真では広めに周りの風景が入っているのに対して、
右側は周りの木がかなり見切れてしまっていますよね。
この2枚の写真で言うなら、
左は画角が広い、右は画角が狭いということになるんです。
どのくらいの範囲を写真におさめるのか?
これどう判断するかによってかなり写真の構図って変わってきますよね。
- 画角が広いとは、広範囲を写すことが出来るということ
- 画角が狭いとは、狭い範囲だけを写すことが出来るということ
焦点距離と画角は深い関係にある
最初に焦点距離と画角が何なのか?について説明しました。
実はこの焦点距離と画角は非常に関係を持っています。
焦点距離を変えると画角が変わります。
つまり、ズームすると写る範囲が変わるのです。
このあと、焦点距離を変えるというのがどういうことなのか?を
実際に写真を見ながら考えていきますが、
焦点距離を変えた時に画角がどうなるのかも
追って説明するようにしていきますね。
焦点距離って何?
焦点距離でどう写真は変わるか比較する
さて、ここからは実際に写真を見ながら
どんな設定の時にどんな風に写るのかを見ていきましょう。
まずこちらの写真を見てみてください。
近所の神社で撮ってきた写真です。
同じ場所から焦点距離だけを変えて撮影した4枚の写真です。
左上が18mm、右上が50mm、左下が100mm、右下は200mmです。
数字が大きくなればなるほどズームできるんでしたね。
18mmは全体が広く写っていますが、社はほぼ見えない感じですよね。
それを200mmまでズームしてくとこんなに近くに!
いやー、これで遠くのものでも撮れますね!!
…と言って終わるとよかったねで終わってしまうので、
ちょっと掘り下げましょう笑。
ズームするとは写真の一部を切り取って拡大すること
そもそもズームするってどういうことなんでしょう?
これ、実は写真の一部を切り取って拡大するようなことをしています。
つまり18mmの写真の真ん中の一部を切り取り拡大していくと、
50mmで撮影した写真になります。
切り取り方と拡大具合を変えると100mmや200mmの写真になります。
これを図示すると次のようになります。
写真全体は18mmで写した範囲。
赤枠の部分が50mm。
青枠が100mmで、紫が200mmです。
赤枠の部分で切り取って、それを拡大すると
50mmで撮った写真になるんです。
これが焦点距離を変えるということであり、
ズームして写真を撮るということでもあります。
どうでしょう?
それぞれの枠の部分で切り出してみると、
それぞれ次のようになるのは、わかってもらえるのではないでしょうか。
- 焦点距離の調整とは、写真をどの位置で切り取るかを決めること
- 焦点距離が長いとは、写真の一部を切り取って拡大すること
焦点距離と画角の関係ってどんな関係?
さて、いよいよ焦点距離と画角の関係性について考えていきます。
これは真上から撮影現場を見下ろした図で見ていくのが分かりやすいと思いますので、
さまざま図を見ながら考えていきましょう。
焦点距離と画角を平面図で見てみる
とりあえず、この神社を真上から見下ろした図を見てみましょう。
こんなような感じになります。
さて、この図に18mmの焦点距離で撮影した場合に
写っている範囲を色で示すと次のようになります。
同じように50mmの範囲を示すと次のようになります。
続けて100mm、200mmの範囲もプロットしつつ、
すべて重ねて図示してみますね。
ちょっとごちゃごちゃした図になってしまっていますが、
どの焦点距離にした時に、どの範囲が写っているのか お分かりいただけるのではないでしょうか。
すでにお見せした画像ですが、
この次の写真を上から見た図に置き換えたものが、 この平面図だと言えますね。で、この枠で示した範囲を切り取って拡大すると
次のような写真ができあがるんでしたよね。
さて、ようやく本題の焦点距離と画角の話になります。
焦点距離が長くなると、画角は狭くなる
結論から言えば
焦点距離の数字が大きくなるほど、写る範囲は狭くなります。つまり、焦点距離が長くなると、画角は狭くなるということです。
焦点距離を長くする、
つまりズームをするというのは、写真の一部を切り取って拡大することだと言いましたよね。
もともとの写真の一部を切り取るんだから、
当然、もとの写真よりも写る範囲は狭くなります。
焦点距離を変える場合、 同時に画角も変化するんだということは必ず覚えておいてくださいね。
- 焦点距離を変えると、同時に画角も変化する
- 焦点距離が長いと、画角は狭くなる
- 焦点距離が短いと、画角は広くなる
焦点距離・画角を変えた時に写っているのはどこからなのか?
さて、ここまでで焦点距離を長くすればするほど
画角は狭くなるということが分かりました。
画角、
つまり写る角度が変わることがわかりましたが、
もう一つ考えておくべきことがあります。
どこから先が写っているのか?です。
どこから先が写真に写っているの?
50mmで撮影している例をあげます。
ズバリ、結論を言いましょう。
次の図の黄色線から先が写真に写っています。
画角的には赤線の範囲が写るんですが、
ズームが拡大して切り落とす作業である以上、
切り落とされる範囲というものが存在します。
それが、上の図で言う赤の点線から黄色線までの範囲。
つまり、焦点距離を長く取ると 画角が狭くなり、手前部分を切り落とすように 写真は撮影されるんです。
当たり前のようですが、
これはきちんと意識しておくべきだと思うんです。
後述しますが、写真の構図を考える際に非常に重要な概念なんです。
焦点距離を長くするほど、手前は写らなくなる
構図の概念の前に18mmから200mmまで
焦点距離を変えたときの画角と
写る範囲(切り落とされる範囲)を確認しておきましょう。
まず100mmで撮影した場合に写る範囲です。
続いて、200mmで写る範囲。
焦点距離を長くした場合、
画角が狭くなるとともに、奥の方だけを切り取るように写ることになります。
ちょっと見にくいですが、18mmから200mmまでで写る範囲を
1枚にプロットした図も載せておきますね。
すべて黄色線から先が写る、
つまりそこから先が切り取られる形となります。
焦点距離と画角のまとめ
今日は焦点距離と画角の関係性について、
いろいろな写真を見ながら比較してみました。
また焦点距離と画角に関連性があり、
それが写真の構図に大きく影響を与えることも分かりましたね。
今日、この記事で学んだことは次の通りです。
まず、シンプルに焦点距離と画角の意味をおさらいしましょう。
- どのくらいズームするか、どのくらい広い範囲を写すのかを決めるもの
- 画角が広いとは、広範囲を写すことが出来るということ
- 画角が狭いとは、狭い範囲だけを写すことが出来るということ
次に焦点距離と画角の関係性もおさらいしましょう。
- 画角が広いとは、広範囲を写すことが出来るということ
- 画角が狭いとは、狭い範囲だけを写すことが出来るということ
今日紹介した焦点距離と画角の話ですが、
これに深く関連する「圧縮効果」というものがあります。
望遠レンズでズームした時に画角が変わるとともに
被写体とその後ろに写っているものの距離感が詰まって見えるという効果です。
最初の方に出てきたすべり台をもう一度見てみてください。
奥の方に見えているの体育館なんですけど、
ずいぶん距離感が違って見えますよね。
これを圧縮効果と呼んでいます。
この圧縮効果についてはこちらの記事で詳しく解説したので
よかったら合わせて読んでみてくださいね。
さて、今日の記事はいかがでしたか?
焦点距離と画角の概念について、しっかりお分かりいただけたのではないでしょうか?
カメラ楽しいですよね。
ぜひ一緒に楽しみましょう。
カメラ関連の記事だとこんな記事もありますので、
よかったら読んでみてくださいね。
最後に本日の記事で使ったカメラとレンズをご紹介します。
それでは。
今日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。