こんにちは。
ゆうです。
今回はエフェクターボードを自作してみたいと思います。
材料費はなんと300円。100均、今回はセリアでの材料を使って自作に挑戦します。
バンドでギタボをやることも多いので、エフェクター踏む回数を少しでも減らしたいと思っていたんですよね。
そんな時、上の写真に写っているNoah’s arkのスイッチャーを安く手に入れることが出来ました。
これを使ったエフェクターボード自作と、その組み込み方を紹介していきたいと思います。
自作エフェクターボードの概要
自分のエフェクターボードの条件は次のようなものです。
- ギグバッグのポケットに入るサイズ
- 歪み・ブースター・ディレイの3つが入っている
- 出来れば、エフェクターの取り外しが楽
- 蓋はいらない
バッグのポケットというのはこのような感じです。
サイズ的には縦30センチ強・横27センチくらいで、赤色で囲った部分がポケットですね。
このポケット部分にすっぽり入れてしまうので、蓋はなくても中でエフェクターが動くことはありません。
このサイズにスイッチャーとエフェクターを3つ並べるということで、サイズはかなりギリギリ。
でも、並べてみるとなんとかなりそうだったので、挑戦してみることにしました。
音色的にはバッキング用、ソロ用の2種類が主です。
材料はこのようなものを使います。
パズルみたいなパネルをエフェクターの形にくり抜いて、はめこむことで固定。
パネルと板は両面テープでくっつけます。
最終的にエフェクターを配置、それぞれを結線して出来上がりという流れになります。
エフェクターボードの材料を100均で揃える
出来るだけお安く済ませたいということで、
100均(セリア)に行ってさきほどの写真のような板とパネルを買ってきました。
MDFボードというのは単なる木の板だと思ってもらえればいいですね。
パズルみたいなのはみんな一度くらい見たことがあるでしょうが、
硬めのスポンジみたいな素材で出来ていて、
自分で好きなサイズに連結して床にひいて使うのが普通の使い方でしょうか。
写真では1枚しか写っていませんが、これを2枚。
これを連結してエフェクターの形にくり抜き、
はめ込んでいくことで固定したいと思っています。
ボード自体の材料代は全部で300円。
お安いでしょ?(笑)
100均偉大なり(笑)
ボードの底になる板の切り出し
何はともあれバッグのポケットに入らなければ話にならないので、
まずはポケットの大きさに合わせて板をノコギリで切ります。
四角く切ってからポケットに入れたら閉める時に角が引っ掛かったので、
角だけまた落としてこの形になりました。
これで、縦26センチ・横29.5センチ。
正にスレスレのサイズ感。
あとは切り口に軽くヤスリをかけて、板の加工自体はこれでおしまいです。
エフェクターをはめるパネルの加工
そして、ここからが本番。
パネルを切り抜く作業に入っていきます。
まずは板と同じ形にするのですが、1枚だとサイズが足りなかったので2枚を連結して、
つなぎ目をセロハンテープで補強しておきます。
(わかりにくいですが、テープで止まってます)
ここからまず板のサイズに合わせて切っていきます。
カッターを使ってサクッと進めましょう。
こんな感じでどんどん切り進めて…
こんな感じになりました。
パネルの上に板を乗せて、板を定規代わりに切るとキレイにいきますよ。
これが終わったら、改めてエフェクターの位置決めをしていきます。
こんな風に仮置きをしていきながら、結線もしてみて、位置を調整します。
板のサイズに制約がありすぎて、正直なところこの作業が一番面倒でした(汗)。
ちょっと脱線 – 必殺L型変換プラグ!
ところでですね、スイッチャーにアンテナみたいのがくっついていると気になった人いませんか?
そうです。
そこが今回の最大の工夫ポイントだと言ってもいいところなんです。
このサイズにスイッチャーとエフェクター3つを並べようと思うと、
ほぼ隙間がなくなってしまって、いざギターをつなごうとした時にシールドが刺さらなくなってしまうんですよ。
なので、
こんなL字型の変換プラグを挿しておいて、横方向からシールドを挿せるようにしたんです。これにより、エフェクターやスイッチャー同士の距離をかなり縮めた配置が出来るようになりました。
これも1個300円弱と値段もそんなにしないので、助かりました。
パネルの加工は続く
では、パネルの加工を続けていきましょう。
何とかスレスレで収まりそうな位置が見つかったので、その通りにパネルを切り抜いていきます。
かなりわかりにくくて申し訳ないのですが、位置決めをした段階で鉛筆で位置を書いておきました。
これに従って、カッターと定規で切り抜いて行きます。
こんなような感じになりまして…
これで一応切り終わりです…。
ちょっと汚いけども…。
この後、エフェクターをはめ込んでいくので、このあたりは見えなくなりますが、
どこまで詰めて作り込むかはご自由かと思います。
ちなみに右上にはPROCO RATが乗ります。
この時に注意しておくべきなのは、 エフェクターのサイズよりも気持ち小さめにパネルをくり抜くことです。
ピッタリのサイズだと固定感がやや弱くなるんですよね。
だから、鉛筆で書いた線の内側を切るようなイメージで切ると、ちょうどよくなるのではないかと思います。
万が一、ブカブカに切ってしまった場合は、
パネルの切り屑を薄く切ってくり抜いた部分にかませるようにしてあげれば、
問題なく固定されます。
底板とパネルの貼り付け
さて、板もパネルも整形が終わったので、この2つをくっつけましょう。
両面テープを使います。
両面テープも必要なら100均で買ってこれますよね。
パネルを裏返して、こんな感じでガッチリくっつけます。
一番下の部分など細いところは、両面テープを一度貼り付けてから、
はみ出た部分を後からカッターで切り落としています。
そして合体させます!
これでようやくボードが出来上がりです。
スイッチャーの下の部分が薄くて正直心配ですが…。
サイズを詰め込むことを優先したので、今回は仕方ないと思っています。
ここまで来れば、あとはエフェクターをはめ込み、結線するだけです。
スイッチャー・エフェクターの組み込み
では、早速組み込みを始めましょう。
今回の場合、サイズがギリギリすぎて結線しながらでないと組み込みが出来ません。
同時進行でどんどん進めて行きたいと思います。
ここが一番テンション上がるところですよねー(笑)。
パッチケーブルが結構無理なことになっていますが…
これは今後の課題ということで、とりあえず今は手元にあるもので作業を進めていきます。
うん、はめ込んだ感じもいいですね。
きちんと固定もされていますし、位置的にも何とか収まりました。
最後に電源ケーブルも繋いで…
これで組み込み完了!!
RATが逆向いてますが、詰め込みを優先したらこうなりました…。
実際、操作はスイッチャーでしかやらないので、全然問題ないんです。
当初からの条件だった、バッグのポケットにもほぼぴったりサイズで入りました。
ってか、ぴったりすぎ(笑)。
よかったよかった。
電源も入れて音も出しましたが、そこも問題ありませんでした。
これでこのエフェクターボードは完成です!
しかし、あまりにスペースに余裕がなさすぎた…。
正直、ミリ単位の狂いも許されないような配置なんです…。
こんな感じでキツキツのところがたくさんあるんです…。
本来もう少し余裕を持たせて配線もしたいところだったのですが…
今回に関しては仕方ないですね(汗)。
何を優先したいのかというのが、自分の中では明確だったので。
ここまでの所要時間が、写真を取りながらで2時間弱くらいでした。
途中でダラダラ携帯いじったりしている時間もあったので、
これだけに集中すればもう少し速く出来るのではないかと思います。
自作エフェクターボードの長所・短所
最初にこんな4つの条件を掲げていました。
- ギグバッグのポケットに入るサイズ
- 歪み・ブースター・ディレイの3つが入っている
- 出来れば、エフェクターの取り外しが楽
- 蓋はいらない
これらを踏まえてエフェクターボードの長所・短所をまとめておきたいと思います。
長所
まず、4つの条件は全て満たした状態になっています。
最低限のセッティングが出来つつも、サイズを押さえ、 はめ込み式にしたことで取り外しも簡単。非常に満足度が高いです。
何よりも安い!
ボードそのものにかかっているのはわずか300円。
さすが100均!
工具類で言っても、ノコギリ、カッター、両面テープ、定規くらいでしょうか。
家にあるものもあると思いますが、全部買っても100均なら400円ですからね。
材料費・工具代、
全部で1000円もしないくらいで作れてしまうのは魅力的ではありませんか?
ちなみに定規は金属製のものがオススメです。
プラスチックのものだと、カッターで削れてしまって、いびつな直線になってきてしまいます。
そして、見た目も悪くないと思うんですよね。
もちろん値段だけを考えると、こういうワイヤーネットと結束バンドなどでも作れるとは思います。
しかし、見た目がやはり気になるところ…。
ちょっとショボいかなって。
サイズも既製品の中から選ぶことしか出来ず、
木の板のようにノコギリで切ればOKということも出来ません。
サイズの自由度、配置の自由度、そして安さ。 この辺りは非常に優秀だと思います。
あとは、軽さ。
ケースもなければ蓋もない。
ポケットに収めることが前提なので、余計なものが何もついていなくて軽いです。
短所
短所はエフェクターそのものを入れ替えたくなった時に、
また1からこの作業行程でボードの作り直しをしなければならないことでしょうか。
同じBOSS同士を入れ替えるのであれば問題ないんですが、
そこにMXR型のエフェクターを置きたいとなると、
どうしてもくり抜いた穴のサイズ的に無理が出てきてしまいます。
ただ、パネルの切れ端を取っておけば、それでサイズ調整が出来るのも事実です。
見た目は悪くなりますが使えないことはありません。
でも、頻繁にたくさんのエフェクターを入れ替えることは
このボードでは現実的ではないと思いますので、これは短所だと思います。
だから、使いたいエフェクターが固まっていない方には
オススメ出来ないボード自作法かなとも思っています。
とは言え、手間はかかれどお金はかからないので、
その都度作ってやるという気合を持った方ならいいかもしれません。
100均自作エフェクターボードの組み方まとめ
今回は100均の材料を使って300円でエフェクターボードを自作してみました。
ちょっと手間はかかると思いますが、難しい作業工程もないので誰にでも作りやすいと思います。
エフェクターボードを組んでおくとスタジオに入った時の準備も片付けも時間が短縮出来ます。
いくつかエフェクターを持っている方で、まだボードがないという方はぜひこの方法で自作してみてはいかがでしょうか?
自分だけのエフェクターボードがある。
それだけでもちょっといい気分ですよ(笑)。
それでは。
昨日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。