こんにちは。
ゆうです。
何だかうまくいかないなーと思うこと、誰にでもあると思います。
理想はあるんだけど、どうやってそこに近づいたらいいかわからないとか、そもそもどうやったらそこに辿り着く可能性があるのかすら分からない時。
うんざりするくらい打ちのめされてしまったり。
自分もそんなことありました。
でも、ある時からうんざりするのはやめました。
ちょっとだけならいいけど、ずっとうんざりして立ち止まったままなのはやめようと思いました。
それはだいぶ前に自分で作った1つの曲がきっかけです。
学生の頃に組んでいたバンドで、全曲オリジナル曲でライブをやろうとしたことがありました。
スイスイっと曲がいくつか出来たのに、そのあとパタッと作れなくなってしまった。
だけど、もう無理矢理にでもひねり出す。
絞り出す。
何もかもほっぽりだしてたった1曲のメロディーに全神経を注いで、そんな中で強引に積み上げた音階。
紡ぎ出された乱暴な1曲。
でも、なぜかその1曲がバンドの人気曲の一つとなったのです。
今日のお話はそんな時のお話です。
とにかくひねり出して曲を作る
その時に組んでいたバンドというのは2人組。
自分がギター、もう一人はボーカル。
ベースやドラムは打ち込みでやっていました。
ライブでやる曲は全部で6曲。
2人で全曲オリジナルを作ろうと思ったら、ノルマは3曲ずつ。
1曲目、2曲目はポンポンっと出来たんです。
(質はともかくとして…)
3曲目がどうにも出来ない。
スルスルっと出てきたメロディーがパタッと止まってしまった。
焦っておりました。
ライブやるのは決まっていたんで、締め切りもある程度決まっていたのもあったし、
ある程度日程に余裕をもって完成させないと練習も出来ない。
捻れ捻れ捻れ。
何でもやってみました。
鼻歌を片っ端から録音して合体させてみたり、五線譜に適当に音符を散らばせてみてその通りに音をならしてみたり。
何かヒントにならないかとたくさんCDを借りてきて聞いてみたり(今思えば、こういう時にするそれってパクリっぽいメロディーしか生まれてこないのですが…)、刺激を求めて山に登ってみたり…笑。
最終的に鼻歌の中からちょっとはマシかと思えるメロディーを繋げていったのを覚えています。
大学の奥の方、ほとんど人のいない図書館の前で。
携帯の録音機能に吹き込んだメロディーをいくつかつなげて、強引に4分ほどの曲に仕上げる。
なぜかその図書館、やたらと人気がなくて鼻歌歌ってても誰にも聞かれなかったんですよね。
どうでもいいですが、その図書館えらい傾斜に建てられていて、入り口がすでに3階。
一個階を上がって4階が受付。
そこから3階、2階、1階と下がってこれて、1階とか半分は土の中みたいな。
置いてある本も古くて、それはそれはレトロでいい雰囲気でした。
映画の中の世界。
まあ、それはともかくとして。
よし、メロディーは何とか仕上げた。
次は歌詞だ。
この時作った歌詞が今の自分をも支える一節となります。
ユートピア
「何もかもうまくいかない時
背伸びしてでも頑張ることが
全てを動かすカギなんだと
ボクは言い聞かせここまで来た」
当時何を思ってこの曲を作ったのか、この一節にすべて詰め込まれているような気がします。
出来る出来ないじゃない。
やるんだ。
無理だと思うようなことでも、背伸びしてでもやってみる方がいいんだなとこの時思いました。
今もそう思ってます。
それをしないのはこの曲に対する裏切りであり、自分自身に対する裏切りでもある。
自分自身との約束として、諦めないで足掻ききる今の自分のスタンスが出来上がったような気がしています。
その後、この曲はせっせとアレンジ作業を繰り返し、ついにライブにて日の目を見ることになります。
その時にやった6曲の中でこのひねり出した曲が一番評判がよかった、というのも感慨深い話です。
苦労したけど、作ってみてよかったなって。
その時に学んだ事が今でも自分の根っこのところにあると思えばなおさら。
曲に付けたギターも当時の自分にとってはややハイレベルで、弾くのに苦労したこともよく覚えています。
それもちょっとした背伸びでした。
でも、それもやってよかった。
こういうのが「糧」というんだろうな。
まとめ
このお話を通じて伝えたいのは、諦めないことの大切さとか、粘り強さの大切さとか。
そんなことも含まれているのですが、
他人から見て遊んでるだけのようでも一つのことを突き詰めると、それこそ自分の人生観に影響を与えるようなことを学べることがあるんだということです。
というか、このような経験を通じて得たものというのは、他の何かでは得ることが出来ないものではないかと思っています。
こういう学びを元にして得たものが自分を作っていく。
何だかステキな話だと思います。
趣味を持っている方はぜひ突き詰めていただきたい。
そこからしか得られない人生の気づきというものが、必ずそこにはあります。
最後に。
その時完成した曲の名前は「ユートピア」でした。
「人に大切なものは
誰かを愛したり夢を見たり
いつかそこに行けるといいだろう
歌いながら笑いながら行こう
ボクらが描いたユートピアまで」
それでは。
今日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。