こんにちは。
ゆうです。
昨日「頑張っても頑張ってもうまく行かないと嘆く方に送る2つのコツ – 目的に対する手段を考える」という記事を書きました。
今日はその最後にちょこっと書いてみた問題の答えを書いてみます。
また、前回の記事の派生型として、アイデアの膨らませ方についてもご紹介していければと思います。
前回の問題の答え
前回の記事の最後にちょっとした問題を出していました。
その問題は「机と掛け時計の共通点」とは何か?というものです。
早速ですがボクが出した答えをお伝えします。
それは…
「どちらも平面を持っている」というものです。
「はっ?」ってなった方も少なくないと思いますが、
言われてみれば確かに時計の表面も平ら、机も平らですよね?
「だから?」と思う方も「くだらな」と思う方も多いかと思いますが、これが立派に時計と机がつながった瞬間です。
ここから何が導き出せるのか?
簡単なのはそれらを合体させてみる、もしくは置き換えてみるということです。
どちらも難しくはありません。
合体させてみる
机と時計を合体させる…。
一番に思いつくのは、机の表面に時計を埋め込んでみるということでしょうか。
端っこの辺りに時計を埋め込んでみる。
また、前提を壊すようですが、机や時計と一言で言ってもいろいろなデザインのものがあるので、
どのデザインの机と時計を組み合わせるのか?でも、またバリエーションが生まれてきます。
机つながり・時計つながりで視野を広げていくのは、前回お話した特徴でモノをつなげていく感覚です。
置き換えてみる
机の盤面をまるまる時計にしてしまったらどうなるのか?
でっかい時計を作って、足をつければそれは机としても機能する。
逆に机を壁にかけたら?
足が邪魔だと思うので取っ払ったとすると、板が壁にくっついた状態になります。
ここで意味ないじゃん、と即否定するのではなくて、
一回これ何かの役に立つかな?という視点が大切だと思っています。
正直、自分も机を壁にかけると何になるのか、さっぱり思いつきません。
アイデアは連鎖していく
くだらないと思うようなアイデアもやはり立派にアイデアの一つです。
そのアイデアをいかにうまく肉付けしていくのか?という辺りが実は大事だったりします。
先程の机を壁にかけると何になるのか?ですが、
もしかしたら壁に何かをくっつける方法の部分だけを抜き出すことが出来るかもしれませんね。
壁に物を付ける方法がわかったことで、もっと役に立ついいものを壁にくっつけられるかもしれません。
時計を机に埋め込んだところでどれだけ便利になるかわかりませんが、
埋め込むものを時間の表示をする時計ではなく、液晶タッチパネルに変えたら面白いものが生まれるかもしれません。
タッチパネル式のパソコンのキーボードが標準で装備されている、なんて案外おもしろいのではないですか?
要は一個考えてダメだったので、そのアイデアは全面的に死んだということではないと思うのです。
そのエッセンスを抜き出すことで、また新たなアイデアに派生させていくことが出来るんです。
こうやってどんどんアイデアを連鎖させることによって、やがていいアイデアに辿り着く。
そういうものだと思います。
一見くだらないと思えるアイデアも、これだと思えるアイデアに辿り着くために必要なものかもしれませんよ。
図と地の反転
もう一つ、同じものに対する視点を変える際に役に立つ概念をご紹介します。
それが「図と地」という考え方です。
多分、元はと言えば美術の世界の言葉でしょうか?
心理学とかかもしれませんが…。
何か絵などを見た時に、主題だと認識できるものを図、それ以外の背景に当たるものは地とするという考え方です。
次の図を見てみてください。
この手の絵は有名なので、見たことがある人も多いと思います。
白い部分に注目すればツボのような物が見えますね。
しかし、黒い部分に注目すると2人の人が向かい合っているように見えます。
白い部分に注目している時、この絵はツボだと認識しているはずなので、白い部分が図、黒い部分が地だと言えます。
黒い部分に注目している時はこれが逆になります。
この絵は図と地が反転することで、見えるものが変わってくることがあるということを示しています。
これを応用したら、逆から物事を考えられそうな気がしませんか?
主題がより白く見えるようにするために、
主題を白くするのではなく、背景をより黒く塗るという発想。
時計を机に埋め込むのではなくて、机が時計を取り込もうとしているようなデザイン。
机の天板の分厚さはそのままに時計を埋め込むのか、逆に天板をめちゃくちゃ分厚くなった結果、時計がたまたまそこにはまったというような形にするのか。
カラオケに行って、伴奏とマイクの音量のバランスが悪かった時に、
伴奏の音量はそのままにマイクの音量を上げるのか、伴奏の音量を下げてマイクの音はそのままにするのか、
みたいな感じかもしれません。
ピンと来ない表現方法を使っているかもしれませんが、
要するに見る場所を変えたり、見る方法を変えることで、新しい見え方が手に入ることがあるよということです。
個人的にはこの「図と地」という考え方、またそれを反転させるという考え方。
スコトーマが外れると言い換えることも出来ると思います。
非常に重要かつ便利な捉え方だと思っています。
まとめ
何でもちょっと見方を変えると、全く新しい見え方が発見できたりするものです。
前回、物事の特徴を捉えておくことで、普通に見ていると繋がらないものが繋がるというお話をさせていただきました。
今回は正にその派生型。
前述の方法でつながった思いもよらない物同士から、更にどんなアイデアを生むのか?
どのように更に話を広げていくのか?
ということについてお話したつもりです。
繋がったものを合体させてみる、置き換えてみる。
そうして生まれたアイデアから、更に派生型を考えてみる。
本当にたくさんのアイデアが生まれていくと思います。
そもそもこのアイデアの話は、目的に対する手段をどう考えるか?というところから始まっています。
手段、つまり方法は一つだけではないので、様々な角度から手段を考えた方がいいという話でした。
この辺、気になる方はぜひ前回、前々回の2つの記事も合わせてお読み頂けると、
より理解が深まるのではないかと思います。
次回は頑張ってもうまく行かない時に考えるといいであろう2つのコツのうちの2つ目、
マルチタスクはシングルタスクを直線状に配置したものだと認識する、というお話をしていきたいと思います。
参考になれば嬉しいです。
それでは。
昨日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。