こんにちは。
ゆうです。
以前、山崎拓巳さんの「ひとり会議の教科書」の話をしましたが、その上級編と言える概念を今日は紹介したいと思います。
それがセルフイメージ、ホメオスタシス、スコトーマの3つです。
山崎さんの言葉を借りると「セルフイメージを上げることで、ホメオスタシスが働き、スコトーマが外れることで新しい情報が入ってくるようになり、目標を達成することが出来るようになる」ということになります。
急にこう言われてもチンプンカンプンだと思うので、少々説明をしてみたいと思います。
過去記事はこちらをごらんください。
https://yu-and-you.com/onamanmeeting/
セルフイメージ・ホメオスタシス・スコトーマ
題名に急にこう書かれても何のことやら?という感じですよね。
でも気にせず、また例によって山﨑拓巳さんのお言葉を拝借します。
まずセルフイメージを書き換える。
するとホメオスタシスの力によって、努力感なく大きな目標を達成することができます。
同時にスコトーマがはずれるので、もともとないと思っていた人脈、方法、アイデア、お金などは自然にわいてくるように手に入ることでしょう。
( 山﨑拓巳著(2010年)『やる気のスイッチ 実践セミナー』サンクチュアリ出版 より引用)
自分も正直、何のこっちゃか分かりませんでしたが、それぞれの言葉の意味がわかると「おお!」と思いました。
一個一個説明していきたいと思います。
頑張るんだけど、いつもうまくいかないんだよな…なんて思う人にこそ知っていただきたい概念だと思っています。
セルフイメージ
これは自分を自分でどう思っているかということです。
これ以上じゃないけど、これ以下でもないという自分で自分に対して持っているイメージとも言い換えられます。
例えばワタクシなら、
自分はギターなら自信あるんだけど、キーボードは弾けない。
何か物を作ったりするのは好きなんだけど、不器用だから上手には作れないと思っている。
本を読むのは好きだけど、映画はあんまり見ない。
本当に好きなら1万円ポンっと出すけど、興味のないものには1円も出したくない。
こんなような感じ。
これを読んでいる人の中には、
赤い服は嫌だけど、青い服ならOKとか。
ランチするのに2000円は高いけど、500円でコンビニ弁当もちょっと…とか。
みんな自分に対して、これ以上じゃないけどこれ以下でもないというお約束事のようなものを持っていると思います。
2000円のランチは嫌で、500円のコンビニ弁当も嫌で、
そうね、1000円から1500円くらいならいいかな?
みたいな、丁度いいゾーンというのも自分で持っていると思います。
これが自分に対するイメージ。
つまりセルフイメージ。
セルフイメージとはいうのは自分が心地良いところのようです。
これ以上でもなくこれ以下でもない自分らしいところがセルフイメージです。
心地がいい場所なので、このセルフイメージの範囲内に収まろうとします。
この収まろうとさせるのがホメオスタシスです。
ホメオスタシス
ホメオスタシスというのは恒常性と訳されます。
常にこの状態にあろうとする性質のこととでもいいましょうか。
生き物が生きる上で大事な役割を果たすホメオスタシス。
例えば体温を一定に保とうとするのもホメオスタシスの機能。
喉が乾いて水を飲みたいと欲するのもホメオスタシスの機能。
体から水分が失われた時に、水分を補給して体を正しい状態に保とうとしているわけです。
体を正しい状態にすることで生命を維持する機能のことをホメオスタシスと呼びます。
生きるということを考えた時、すでに生き延びた実績がある昨日の生き方と同じ生き方をするのが安全だと言えそうです。
だから昨日と同じになるように体の状態も、気持ちの状態も保ちたい。
そうするのもまたホメオスタシスの役割。
何かでやる気のスイッチが入った時、
最初は「うおー」って頑張るんですが、翌日になるとそのやる気がふっと消えてしまった。
そんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これはホメオスタシスが保ちたい状態と違う状態になってしまっていることから起きることなのだそうです。
めっちゃやる気になっているのをホメオスタシスが感じると、
なんかいつもと違う感じになってますよ!
危ないっすよ!
異常事態っすよ!
昨日と同じ状態に戻ってくれないと、もしかして死んじゃうかもしれませんよ!
というような信号を発信するようなのです。
この信号を受けて、出過ぎたやる気は突然なくなってしまうということみたいですね。
言い換えると、セルフイメージの範囲から外れてしまった時に、セルフイメージの範囲におさめるのがホメオスタシスだと言えます。
スコトーマ
スコトーマは一言で言うと、思い込みのことです。
心理学では「心理的盲点」と言われます。
○○はこうだ!という思い込みこそがスコトーマだと言うことになります。
スコトーマが外れるなどという言い方をすることもあります。
スコトーマが外れるというのは、思いもよらなかった視点を手に入れた瞬間に起こるように思います。
以前、机と時計の共通点とは何か?という話をしたことがあります。
この時の答えは両方とも「平面」を持っているというものでした。
この答えが面白いと思うかくだらないと思うかは個人によると思いますが、
「言われてみればそうだ。ということは平面を持っているものならば全て同じグループにすることが出来る。
もしかしたら、作業台としては使っていないけど机の代わりに出来るものがあるかもしれない」
くらいのことを感じた人がいたとしたら、スコトーマは外れています。
今までこう思っていたけど、こんな考え方もあった。
こんな視点もあった。
めっちゃハッとしたわー。
というのがスコトーマが外れるということです。
セルフイメージを上げると、ホメオスタシスが働き、スコトーマが外れて、新しい情報がどんどん入ってくる
ここまでセルフイメージ・ホメオスタシス・スコトーマがそれぞれどんな意味なのか説明してみました。
では、これらはお互いどのように関係しているのでしょうか?
ここで再び山崎さんの言葉をお借りしますが「セルフイメージを上げることで、ホメオスタシスが働き、スコトーマが外れることで新しい情報が入ってくるようになり、目標を達成することが出来るようになる」ということになります。
つまり現在の状態よりもより高いレベルのセルフイメージが持てるようになると、その高い位置に自分自身がいないと居心地が悪い状態になります。
そうするとホメオスタシスが働き、逃げ込むようにその心地いい場所に行こうとします。
するとどんどん新しい情報が入ってきて、スコトーマが外れ新しい視点が手に入ります。
それにより今まで気づけなかった情報がどんどん入ってくるようになり、目の前の課題を超える術が手に入るわけです。
スコトーマという概念が少しわかりにくいかもしれませんが、例えば次のようなものです。
見えているはずなのに見えていない。
自分にとって重要な情報は手に入れるけど、そうじゃないもの(そうじゃないと思っているもの)は捨てている。
つまり今持っているセルフイメージにふさわしい情報のみを取り込んでいるということになります。
逆を言えば、セルフイメージが変わるとまた新しい情報が入ってくるということです。
この新しい情報によってまた新しい視点が持てるようになります。
この瞬間、スコトーマが外れるということですね。
自分のセルフイメージが上がっていて、ホメオスタシスの働きによってそこに向かっていく。
だから、努力して一段上に行こうなどということでもなく、逃げ込むがごとく高く持ったセルフイメージに向かって突き進んでいく。
そして新しい情報がどんどん入ってきて、スコトーマが外れて、どんどん新しい視点を持つことが出来る。
新しい視点を持つと、今までと違う発想を持てたり、違う人たちと付き合うことが出来るようになったりする。
その結果、新しい武器が手に入り、自分が目標とするものに対するアプローチを変えていくことができ、やがてその目標は達成されますよということになります。
まとめ
今日はセルフイメージ・ホメオスタシス・スコトーマがどのように関連して働くのか?ということに関して書いてみました。
何度も言いましたが改めて山崎さんの言葉を借りると「セルフイメージを上げることで、ホメオスタシスが働き、スコトーマが外れることで新しい情報が入ってくるようになり、目標を達成することが出来るようになる」ということになります。
今回の記事で何となくその3つの関係性はわかったけど、まずスタートになるセルフイメージを上げるにはどうするのか?という疑問が残っているのではないでしょうか。
その上げ方に関しても山﨑さんは説明してくれています。
次回はセルフイメージをいかにして上げていくのかについてご紹介したいと思います。
それでは。
今日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。