真夜中でも真空管アンプで弾ける! Mesa / Boogie・CabCloneをレビューしてみた

こんにちは。

ゆうです。

 

何かにつけてMesa/Boogieのギターアンプは最高だとコメントする自分ですが、

自分が持っているMARK Vというモデルにはある弱点があります。

 

それが、ヘッドフォンが繋げないということ

 

最近、MARK Vの派生モデルが何個か出ていて、

そちらにはヘッドフォンの端子がついているのですが、

自分が持っているモデルにはついていません。

 

日本の住宅事情を考えると夜間にアンプ鳴らすわけにもいかず、

かといって家に防音室がある家なんてなかなかない。

昼だとしても、フルアップした音を出せることはない。

 

先日、Logicを購入したという話をしましたが、

このMARK Vというアンプの音を録ろうと思うとガチでマイク立てるしかないわけです。

 

時間がふんだんにあるならそれでもいいし、

録りたいと思った時に録れる環境にあるならいいのですが、

なかなかそうもなりません。

 

で、それを解消すべくヘッドフォンがつなげて

アンプからライン出力が出来るようになるものはないのだろうか... 

 

と探してみると、いくつか見つかりました。

 

結構有名なのはKOCHのダミーボックス。

ギターやってて、この手の商品に興味を持ったことがある人なら一度は見たことがあると思います。

dummybox

 

これもよかったんですが、今回は同じMesa/BoogieのCabCloneというモデルを選んで購入してみました

Kochはヘッドフォンの端子がなかったのが決め手です。

 

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誰のためのどんな記事?

夜でも思い切り真空管アンプの音でギターを弾きたい

でも、近所迷惑になるしそうも出来ない… 

 

と悶々としている方にこそ読んでいただきたい記事です

 

MESA / BoogieのCabCloneというアイテムを使って、

簡単にライン録音が出来る環境を構築。

かつ、ヘッドフォン端子のないアンプでもヘッドフォンを使って、

いつでも最高の音で弾ける環境を提案します。

 

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MESA/Boogie CabCloneってどんなもの?

CabCloneというのはライン出力のないアンプに出力端子を増設し

ヘッドフォン端子も使えるようになる機械だと思ってくれればいいと思います。

 

ロードボックスとかアッテネーターとかと近いような気もしますが、

この製品の場合あくまでライン出力・ヘッドフォン出力を作るというのがコンセプトなんでしょう。

スピーカーからの出力でフルアップして弾きたい人のためのものではないです。

 

一応、メーカーホームページの説明によると次のようになります。

ロードボックスを搭載したパッシブタイプの
キャビネットシミュレーター/スピーカー+マイクのオルタナティブで、
スピーカーキャビネットを接続せずに、
アンプのスピーカーアウトからミキサーやマイク・プリアンプ、
あるいはコンバーター(レコーダー)に接続するためのダイレクトインターフェースとして
使用することが可能です。
また、ヘッドホン用に最適化されたコンペンセイテッド・ヘッドホンドライバーとして、
アンプのトーンを高音質で心地よい、
「ヘッドホン・フレンドリー」なサウンドとして
楽しむことができるので、
深夜の練習や無音状態での演奏にも活躍します。

 

要するに普通なら爆音を出してマイクを立てて録音しなきゃいけないんだけど、

そういうことをしなくてもケーブルでつないでもらえれば 

パソコンやミキサーに信号を送れるようになる機械ですよってことです。

 

フロントパネル

まず、フロントパネルです。

実際の見た目はこんな感じ。

Cab Clone

サイズ的にはBOSSのエフェクター2つ分ちょいくらいでしょうか

 

左からボリューム、フェイズの反転スイッチ、グラウンドの切り離しスイッチ、

一番右はキャビネットをシミュレートする時にどのキャビをシミュレートするかを選ぶためのスイッチです。

 

ボリュームはライン出力する時のボリューム調整。

こちらのボリュームを絞って、アンプ側のボリュームを上げれば 

事実上フルアップ状態でアンプをならせます

 

フェイズの反転スイッチは他の楽器と合わせた時に位相の関係で

音が埋もれてしまうような時に、ギターの位相を反転させるスイッチ。

 

グラウンドの切り離しというのが説明書を読んでもよく分かりませんでしたが、

このスイッチをいじることでノイズが減る可能性があるようです。

 

一番右側のスイッチが一番キモでしょうか

ここでどんなキャビネットにつないでいる体なのか、というのを選べます

キャビネットのタイプが変わると音も変わるので、その音の変化を再現しようというわけですね。

cabinet select

CLOSED BACK、OPEN BACK、VINTAGE CABINETの3種類。

CLOSEDというのはアンプの背面が全部板で閉じられているもの。

OPENは空いているもの。

VINTAGEタイプは明確にどのモデルという表記はされていませんが、

ちょっと古い感じの音が出せます。

 

バックパネル

バックパネルはこんな感じ。

back

 

左から、インプット、スルーアウトプット、

XLRコネクタ(アウトプット)ラインアウト、ヘッドフォン端子という風になっています。

 

インプットというのは、本来であればアンプからスピーカーにつなぐところを、

アンプからこのCabCloneに信号を入れるための端子です。

 

スルーアウトプットというのは、CabCloneに入ってきた信号を無加工で出力するための端子です。

ここにスピーカーを繋ぐと、ライン信号をパソコンなどに送りつつスピーカーを鳴らせるので、

ライン信号と同時にマイク録りもするというような使い方が出来ます

 

真ん中のXLR端子は単にライン出力だと思ってくれればOKです。

ラインアウトも端子の形状が違うだけで働きは同じ。

どちらもパソコンやミキサー等にギターの音を送ることが出来る端子です。

 

最後にヘッドフォン端子。

そのまんまですが、ヘッドフォンをつなぐことが出来る端子です。

 

背面パネルの下の方に「INTERNAL LOAD」という表記があると思いますが、

実はCabCloneはアンプの出力インピーダンスに合わせて3つのモデルが出ています。

 

4Ω、8Ω、16Ω。

 

これはお手持ちのアンプの規格に合わせるものであって、

どれがいい悪いの話ではありません。

自分はアンプに合わせて8Ωのものを購入しました。

 

CabCloneはこんなようなつまみや端子を持っています。

使い方自体は非常に単純ですね。

 

気になるのは音はどうなのか?というところですよね。

 

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サンプル音源録ってみた

今回は下手くそながら、少しは音が伝わるように

キャビネットのタイプを変えながら少し録音してみました。

 

キャビネットタイプが3種類、

これにクランチとディストーションの2種類をそれぞれ録って、

全部で6種類のサンプル音源を用意しました

 

どれも短い音源ですが、なんとなく雰囲気は伝わるのではないかと思います。

 

個人的にですが録音するのにマイキングを気にする必要もなく、

かつ伸びのある音が簡単に録れるなという印象です。

ヘッドフォンで全部モニター出来るので、夜間でも録音出来るし、非常に有用です。

 

大雑把に言うと、各キャビネットタイプには次のような特徴があるように思います。

キャビタイプ比較

低域というより、中低域と言った方が正しいかもしれませんが、こんなような傾向があると思います。

ただ×と書いたところが全く出ていないかというとそういう話ではなく、

表現としてそれぞれのモデルに差を付けるならこうなるという話です。

 

あとは実際の音を聞きながら、差を感じていただければと思います。

 

クランチサウンド

簡単なカッティングフレーズ。

高域のギラツキ感に結構差が出ているような気がしています

 

CLOSED BACK

 

OPEN BACK

 

VINTAGE CABINET

 

ディストーションサウンド

パワーコードでの刻みから、高音域での単音フレーズ。

単音の方にのみディレイをかけています。

こちらもキャビネットの違いによって音が少し変わっているのがわかると思います

 

CLOSED BACKが一番好みではあります。

張りのある音というか、一番明るい元気な音だ、という印象です。

 

CLOSED BACK

 

OPEN BACK

 

VINTAGE CABINET

 

拙い演奏ではありますが、何となく差は感じてもらえたでしょうか?

 

まとめ

MESA / BoogieのCabCloneを紹介しました。

ロードボックス・アッテネーターとはちょっと違って、

ライン出力・ヘッドフォン端子を追加するものという感じですね。

 

機能から音質までをレビューする形の記事となりましたが、いかがでしょうか?

 

実際に音を聞いていただいてもかなり質の高い音質だと 

感じていただけたのではないかと思います

(いや、演奏がうまいとか下手とかではなくて、あくまで音質の話です…)

 

ヘッドフォンでこれだけの音がなれば満足ですし、

時間を気にせずライン録り出来るというのも非常に便利。

ボリュームの調整さえすれば、

アンプをフルアップ状態で録音することも出来ますし、かなり満足。

 

最後の最後に難を言えば

このCabCloneを通すと若干ではありますが中域が落ちるような感じがします

 

CabCloneを通さずにスピーカーから音を出した時と、

CabCloneのスルーアウトプットを通した音だと

ちょっとだけ音に変化が起きているような気がします。

 

中域が落ちていると言うべきか、

高域に張りが出たと言うべきかは微妙なところですが…。

 

自分は嫌いでない変化なんですけどね。

よくもわるくも変化はしていると思います。

 

その変化があってもなお、CabCloneは便利だと思います。

自分も夜にギターを弾くことが増えました笑。

 

値段的には3万円弱。

でも、これで時間を気にせず音楽を楽しめると思えば 

そんなに高くないんじゃないかなと思います

いつでもギター弾きたい方、ぜひ一度試してみてください。

それでは。

今日よりほんのちょっとステキな明日があなたに訪れますように。

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